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池袋サンシャインキャンパス(東京

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2019.12.13 進路指導室

「カツベン」という人気職業があった

「まったく、女の人たちが家まできちゃうのよ」


中学生の私に、浅草生まれの祖母は隠すことなく愚痴をこぼすことがあった。


祖父が戦前の若かったころモテた、という話。






祖父は麻布区宮村町で生まれ育った清水正巳(芸名)という松竹の一期生。


職業は「活動弁士」。


昔の映画には声も音楽もない。


映像だけ。


上映館で、映像に合わせてミニ楽団が音楽を演奏し、


「活動弁士」という職業の人がナレーションをし、声優を演じる。


「活動」とは活動写真の略で、映画のこと。


写真が動き、活動する、という発想だったらしい。


弁士は話す人。


活動弁士とは、映画に合わせて話す職業だった。


略して「カツベン」。


今でいえば声優とか、アナウンサーに近いイメージかもしれない。


そうとう人気があったらしく、


追っかけのファンが結構いて、


「まったく女の人たちが~」


という祖母が若かった頃の愚痴となる。


明日から「カツベン」という映画が上映されるが、活動弁士の物語だそうだ。








人気の職業、カツベンはある日とつぜん無くなる。


録音技術の誕生によって、カツベンは必要なくなるのである。


音つきの映画を「トーキー」という。


トーキーの誕生で、


失業したカツベンは、他の職業を探す。


放送や司会などで第二の職業人生をスタートさせた人もいれば、


黒澤明監督の実兄のように、自らの命を絶った人もいた。


どれだけ人気があっても、衰退するときは速いもの。


ちなみに我が祖父は大阪へ料理の修行をしたのち、


横須賀で和食店を経営し昭和で人生を終えた。


私が知る限り、祖父が活動弁士だったことが話題になることはなかったと思う。


人気の宿命なのだろう。









どんなに人気の高い職業についても、


自分の次のステージについて考えることは必要だ。


楽しい学生生活。


楽しいときにこそ、次のステージに思いをめぐらせ、


さまざまな可能性に備えておくべきである。















2019年12月13日(金)

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