「今日は授業があるのに、君はいないね」
そんなふうに言われたことがあるかもしれません。
教室に君の姿がないことを、不思議がられたり、時には心ない言葉をかけられたりしたかもしれません。

でも、それは君が「サボっている」からではない。
学校では学べないことを、君は別の場所で、必死に学んでいるから。
ステージやスタジオで汗を流しているかもしれない。
現場でカメラの前に立っているかもしれない。
試合やツアーで遠征しているかもしれない。
あるいは、静かな場所で一人、オンライン授業を受けているかもしれない。

どれも、カンタンなことではありません。
楽しいことばかりでもない。
むしろ「なんでこんな道を選んだんだろう」と思ってしまうような苦しい瞬間もあったはずです。
仲間の笑い声が響く教室、放課後の部活、何でもない雑談。
それを横目に、君は選んだ道を歩いています。

だからこそ、君は強い。
「自分の夢を選んだ」という、誰にも奪えない自信があるはずです。

誰かと同じ道を行くことが悪いわけじゃない。
でも、誰とも違う道を進む勇気を持つことは、もっと難しく、もっと尊いことです。
きっと君は、その難しさも、尊さも、すでに知っている。

社会に出てから、私たちはたくさんの「普通じゃない人たち」に出会います。
子どもの頃から夢を追っていた人、海外で暮らしていた人、スポーツ競技の世界で戦っていた人。
そんな彼らに共通するのは、「型にはまらない人生を選んだ」ということ。

君も、間違いなくそのひとりです。

学校というひとつの「型」にとらわれず、自分で自分の時間を使い、自分の意思で学び、努力を積み重ねる。
これは、本当はとてもすごいことなんです。

ただ、それはすぐには理解されないかもしれません。
学校の先生でさえ、うまく理解できないことがある。
同級生の中には、君が「ただ学校に来ていないだけ」と勘違いする人がいるかもしれない。

でも、気にしないでほしい。
君の挑戦は、ちゃんと意味がある。
君の一歩一歩は、誰かの評価とは関係なく、確実に力になっている。
その道を選んだ君自身が、誰よりも知っているはず。

「自分が選んだ道は正しかったのか？」
そんなふうに迷う日もあると思います。
自分の道を正解にすることができるのは、君自身だけです。

人より遅れてもいい。
人より目立たなくてもいい。
でも、君はたしかに「君の未来」を生きている。

そして、それを応援してくれる大人も、ちゃんといます。
君のように、学校の外で挑戦する若い人たちを、本気で見守っている大人たちが、必ずいます。

「学校にいること」がすべてじゃない。
「学校の外で生きること」も、立派な選択です。
どちらかが正しいという話ではなく、
自分に合った場所、自分の夢がある場所で、精一杯頑張ることが大切なんです。

その道を選んだ君を、私は誇りに思います。

だから、今日も胸を張って、自分の場所で、自分のやるべきことをやってください。
教科書には載っていない学びを、君は毎日の中で積み上げている。

次の土曜日も、きっとその先の未来も、
君は君らしく、歩いていけると信じています。



鹿島学園／池袋サンシャイン／原宿表参道／代表・崎山潤一郎




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