よく算数・数学は積み上げ式の分野だといわれますね。


確かにその通りではあるのですが、
これが数学が苦手な生徒にとっては「呪い」のようになっている場合があります。

それは「小学校のとき算数苦手だったから、数学もできるはずがない」
という思い込みです。


もちろん関係はあります。
苦手意識からくるハンデもあるでしょう。

しかし、実のところ取返しがつかないほど、
小学校のときの苦手が影響するわけではないのです。


「積み上げ」ときくと「ピラミッド」のように
きれいに下積みしたものをイメージするかもしれませんね。
こうイメージしてしまうと、昔の苦手が先々も影響しそうで、
正直うんざりするかもしれません。

しかし実際はそうではなく、
下の図のような、芯の外側にコンペイトウのように、
それぞれの分野がとがって生えているような感じなのです。
（必要な積み上げは芯のところだけ）



例を挙げれば、「4桁÷3桁」といった面倒なわり算の筆算は、
数学Ⅰで習う「2次関数」で必ずしも使うわけではないのです。

むしろ使いません。


だから、高校数学をやるのに小学校の算数が
（完璧には）できていなくてもかまわないのです。

もちろんできないことに対して、
胸を張るような話ではありませんが、

苦手意識があるから、よく知らないから、といって
「自分はできない」と思って、
数学を忌避（きひ）するのは早計です。

必要なところだけを集中して復習すれば、
わりとどうにかなるものです。


積み上げと言われる「数学」であっても、
高校から再スタートは可能なのです。


そこだけでも意識しておくと
気が楽になるのではないでしょうか？



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