「一般職」は基本的に昇給も出世もないんだけど、


転勤、残業もなくてプライベートを重視する人に向いています。


かつては「結婚までの一時的な腰掛け」などと言われていた名残りみたいなもの。


給与はアルバイトと変わらないし、


業務内容は毎日同じことを繰り返すようなものばかり。


高卒も大卒も大きな差はない


給料はほぼ最低ですからね。


時間単価は東京最低の1200円程度とすると、月160時間労働で月給２０万円。


手取りで14万円ってところか。


賞与が年60万あれば、年収300万円という計算。


東京で就職活動する高校３年生だと、4000社ほどの求人がありますが、


ほとんどが一般職での求人です。


昇進試験を受けて合格できれば総合職になれるような仕組みがある会社、


昇給のある会社もありますが、


入社したらずっと一般職という会社がまだまだ多い。


（公務員の一般職はまた別もの、ここでは説明を省きます）



一方の「総合職」。


転勤あり、残業あり、出世あり、昇給ありです。


転勤は、基本的に断れないと思ったほうがいい。


地方であろうと途上国であろうと。


総合職で転勤を断るようなことがあれば「使えないやつ」の烙印確定。


低い評価がついて次のチャンスはない、そりゃそうです。


転勤先で実績をつくって昇進するのが組織のしくみ。


転勤を断れば、烙印だけでなく、後輩の下につかされるかもしれない。


退職の方向にもっていかれることも普通。


そうしないと組織が機能しないからです。


転勤が多いと子どもも転校が多くなり、


子どもを転校させたくないとか、


住宅ローンが30年あるとか、


さまざまな事情で、単身赴任をするケースも多い。


海外といっても先進国よりは途上国の工場などが多く、慣れない土地での適応力は不可欠です。


そして、総合職は出世競争に積極的に参加しないといけません。


これに参加しないと会社の中で立場がないからです。


後輩や部下が自分の上司になるなど、けっこうな屈辱です。


「一般職」か、「総合職」か。


流れで就職活動をなんとなく始めるタイプの人は、


現実ををほとんど知らないまま就職戦線に突入するケースも多い。


自分で考えて判断する間もなく、「一般職」か「総合職」の決断を迫られ、


あるいは安い給料を嫌って、


最初から「総合職」一択という人は有名大学の学生に多い。


業種によっても働き方はずいぶん異なるのですが、


有名大学の学生に人気の外資系コンサル・金融は、年収が数千万円てのが魅力で、


転職のときの評価は高く、


個人で独立できちゃう人もいますが、


働き方は、朝７時出社で帰宅はいつも終電、これが普通。


接待など仕事とも遊びともつかない仕事があれば、


家に帰るより会社で２時間だけ寝るなどということもしばしば。


人の倍も働く覚悟がないまま、ただ社会的な評価だけで就職先を決めると後悔します。


自分の働き方を決めるときには、


少なくとも２年以上前から、できれば３年前から調べて準備して損はありません。


早い人は卒業の２年前に内定が出る人もいます。


インターンと称する、いわゆるお仕事の体験は、


いいところだけを見せられるので、コロッと騙（だま）されます。


自分が将来どのような働き方をしたいか、


どの場所で、どれくらいの年収で、何時間くらいの労働で、


どんな役割を果たせばいいのか、


考えておくべきだと思うのです。


そういうことをちゃんと教えてもらえない理由は、


「会社の厳しい現実を正直に言うと学生に逃げられちゃうから」。


楽しいことばかり言うんです。


通信制高校生は、そのへんの大学生よりは世間を知っている人も多いかもしれませんが、


会社のインターンとか、


専門学校のオープンスクールとか、


イベントがある、仲間ができる、〇〇になれる、福利厚生、といった甘言に、


くれぐれも騙されないようにしなくてはなりません。


数年前からしっかり考えておかないと、


「思ったのと違った」


という、途中でやめるパターン。


このように人生計画が狂ってくるのです。


シティーキャンパスでは、総合職、一般職、そういった雇われ方だけではない、


かといって起業などという大げさなものでもない、


個人が個人の実力で仕事と収入をつくるしくみを研究中です。


個人でもAIが活用でき、


仮想空間を作れるようになり、


新しい働きかた、収入の得方ができると思うのです。


一般職でも総合職でもない、未来のあなたの理想的な働き方、


一緒に研究しませんか。


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