イラスト　池田マキ（シティーキャンパスOG）










小学校、中学校、高校は何のためにあるか、といえば国のためにあります。


どこの国も、その国の国民にふさわしい国民を作るために学校制度が設計されています。


個人を幸せにするために学校があるわけではありません。


学校は国を守る国民をつくるための国の機関です。


だから、戦争中の国には徴兵制を法律として国民を戦場に行かせます。


日本の徴兵制はなくなりましたが、


石油が出ませんし農地も少ないので、


ものづくりをする工業国の道を歩んできました。


原材料を輸入→ものをつくる→国内外で売る→外貨を稼ぐ


というモデルです。


だから、大きな工場や倉庫やオフィスが必要で、


そこでは数万人の人を組織化して、末端は５人くらいのチームにして、


厳しいルールがいきわたるようにしています。


組織ですから、遅刻・欠勤を繰り返すような人、


ケアレスミスを多発する人は歯車として機能しません。


工業ですから、まずはちゃんとしたものをつくる必要があります。


つくったら売る必要があります。


つくるのが理系。


売るのが文系。


ほぼほぼそんな役割分担です。


しかし、デジタル社会では、つくる、売る、の境目もいろいろ。


アクセサリーを作ってSNSで売る、


バンドを結成してライブを作ってチケットを売る、


アプリを作って世界で売る、


こんな作ると売るの両方を個人でもできるようになってきました。


個人でできることがデジタルの力で飛躍的に増えました。


いい大学→いい会社→地方や途上国転勤→出世競争→定年→再雇用→施設→寺


という人生モデルを基本としたい人はこれまで通りの生き方をすればよし、


組織の歯車的な生き方は自分には向かないと考える人は個人の力をつけていい。


そのためには、もしかしたら、


通信制高校の方が合ってる人も多いのではないか、と思います。


いい大学・いい会社の人生を強く求める人以外は、


そのために受験勉強や出世競争を必死になれる人以外は、


そうなんじゃないのかなと、思うのですが、いかがでしょうか。




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