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2017.08.20 今日の問題

偏差値というマインドコントロールを疑ってみる


日本では偏差値主義が根付いている。



東大卒にあらねばに人間にあらず、という原理主義的な思想から、



少しでも偏差値を上げて地域の志望校にという庶民的な希望まで、



偏差値主義にも程度の差はあれ、深い1本の根だ。



偏差値を信仰し、あるいは恐れ、人生観とするのは、



これはもう宗教といってもいい。



教祖は「平均的なみんな」だ。



偏差値信者の方には申し訳ないのだが、こういう信仰は怪しいと疑ってみたいものだ。









そもそも、偏差は統計学の言葉。



平均値からどれだけ偏った差があるか、を示す値のことだ。



100点満点の試験で全員が満点なら、全員の偏差値が50となる。



また、全員が0点で、1人だけ2点をとれば、偏差値は天井知らずになるので上限はない。



偏差値は100が上限だと思っている人は、



マインドコントロールされた無知で盲心的な信者だと言われても否定できまい。



いずれにしても、平均と比べる感覚には敏感でも、



ものの本当の価値について、見る目のない人である。



働きながら勉強する通信制高校生の親がそうでないことを祈るばかりだ。











日本人の価値基準の特徴は、人やものを



「平均」「標準」「普通」「常識」「みんなと一緒」



と比較することを重視する点にある。



平均的なみんなと比べて、自分の価値、立場を自己評価し、


「自分は平均的なみんなよりちょっと勉強ができる」



「自分は平均的なみんなよりかわいい」



「自分は平均的なみんなより性格がいい」



「自分は平均的なみんなよりもてる」



などと意味不明なうぬぼれかたをし、



あるいは



「自分は平均的なみんなより劣っている」



「平均的なみんながすごくてついていけない」



「自分は平均的なみんなより収入が少ない」



「自分は平均的なみんなより婚期が遅い」



といった落ち込み方をする。



「平均的なみんな」と比べることが無価値であるとは思わないが、



それしか価値観をもてないとしたら、ずいぶん不自由な社会である。



世界はそれほど窮屈ではない。



もっとさまざまな価値観も人生観もある。



1本の根だけで価値が決まるような単純なものではない。



そろそろ、偏差値主義のマインドコントロールから解放され、



本当に価値があると思えるものに感度を合わせてもいいのではないか。



その意味で、通信制高校生には大いに期待したいと本気で思っている。













2017年8月20日(日)

鹿島学園通信制学習センター東京池袋サンシャインキャンパス

崎山潤一郎





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