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2024.05.08 不登校からの立ち直り

6年間引きこもりから訪問支援で立ち直るまで

みなさんこんにちは!スタッフの根本です。
さて本日は、1年間引きこもり支援をしていた子の保護者様より、引きこもっている子の保護者様のきっかけになればということで
ブログ掲載の許可を頂いておりますので、6年間引きこもっていた子が立ち直るまでの実話を元にした「6年間引きこもりから訪問支援で立ち直るまで」というテーマでお話したいと思います!

6年間引きこもっていた20歳のY君



20歳のY君は中学生で不登校になりました。不登校から引きこもりになるまでは早く、自分の部屋で24時間スマホを肌身離さず使い、家族も殆ど姿を見ることが出来ませんでした。高校には、ある通信制高校に進学。頑張って通い友達もでき1年生の単位は全て取得します。このままスムーズに高校卒業まで通えると思いきや・・・

引きこもりの再発とコンプレックス問題



Yさんは高校2年生になり、また引きこもってしまいました。理由は自分のコンプレックス問題でした。引きこもりになる原因として、見た目が気になり、エスカレートして人の視線が気になるように・・・引きこもりが長期化する原因のひとつに見た目や自身のコンプレックス問題があります。ご両親はまた、どこかでやる気が出るのではないかと思い様子をみました。高校2年生の16歳から様子を見て4年経ちました。
復学する可能性を信じて、5年間通信制高校の在籍費用を払い続けました。その間、本人も悩み続けましたが、家を出ることが出来ない生活が4年続きます。そして、20歳になったタイミングで当会にご相談を頂きました。ご両親との初めての面談では、「他の支援先や支援方法なども模索されたと思いますが、これまでどこかでサポートや支援を受けたりしましたか?」と質問をしたところ、保護者の方が不登校のカウンセラーでした。不登校をサポートする立場の先生が相談をされること、大きな決断だったと思います。

初めての訪問 腰まで伸びた髪の毛



Y君には訪問をすることを事前にお伝えし伺いました。Y君は長机の向かい側に座っていました。マスクをして、腰まで伸びた髪の毛。家を出れないので髪の毛は切りに行けてなかったのです。Y君のことを知るために趣味の話や家でやっていることなど40分ほど雑談をします。一旦雑談を終了し、親を呼んでもらおうとしましたが、まだ話したいことがある様子だったので、もう少し話をしようと伝えました。その後雑談10分ほどし雑談後に相談があると言ってきました。「学校をどうすればいいか?1年生の単位は取っているが2年生以降行っていないので今更行きにくいという気持ちもあるし、いつ外に出られるかわからない。学校は続けたほうが良いか辞めたほうが良いか?」と相談をしてくれました。Y君には、続けるメリット・デメリット、辞めるメリット・デメリットそれぞれ伝え次回訪問の時までにもう一度自分でも考え、一緒に再度話し合うということになりました。

部屋の片付けからスタート ペットボトル75L分出てくる


次回の訪問時に、学校を続けるかどうか再度話し合いをしました。高校を続けるかどうかは、その後何をするかどうかが焦点となりました。
就職or進学、そしてこのまま高校卒業を目指してスムーズに行っても卒業は22歳。それであれば高卒認定試験で合格し、20歳で就職or進学の道に進む方が良いという結論に。就職よりも進学の道に傾いているということなので、最終目標は進学。最初の目標は、家から出られるようにすることでした。まずは、引きこもりの環境を変えていこうという提案をし、部屋の片付けからスタートしました。ただ、引きこもってから掃除をしておらず、4年間掃除をしていないので人には見せられない状況だったそうです。殆どの場合、スタッフが片づけをするのですが、今回はY君が一人で掃除をしました。なんと、部屋からペットボトルが75L分出てきました。これだけでもどのような環境下で生活をしたかが伺えます。

訪問 1か月~2か月


見た目が気になり引きこもりになったので、まずは髪の毛からどうにかしたいということで近所で髪の毛を切るのを目標に。毎週家を出ることを目標に一緒にトライをしました。はじめは家の庭に出るところから、スタートし1か月経ち夜に出ることが出来るようになりました。マスクをつけていても不自然なじゃない世の中になっているのも大きかったです。そして、4年振りに髪の毛を切りました。これで家を出られるようになるわけではありません。家から安定して外に出られるようになるまで時間がかかります。Y君の場合、半年かかりました。外に出ることがストレスになっているので、前日は荒れがちです。いざ1回~2回出られても次が続かないのが引きこもりです。半年間、何度も鬱になってしまい家から出られなくなることが多々ありました。出て、出られなくなるを何度も繰り返します。

行けたら良いな、出来たら良いなは危険


Yさんは特に髭を気にしており、血が出るくらい深く剃ってしまうので肌も荒れてしまい人前に顔を出せないという悩みを持っていました。元々4年前に脱毛に行っていたのですが、すぐ引きこもりになって通えなくなったので、髭の脱毛が出来なければ人前に出ることができないという悩みを抱えていました。そこで、必ず脱毛に行くという目標を立てます。これまでも行こうと思ってもやっぱり行けないから今度ということが何度も続いたそうです。行けたら良いな、出来たら良いなの考えは危険で、この考えのまま子どもに接していると引きこもりの期間が非常に長くなることが多いです。当会に相談に来る引きこもりの案件では、行けたら良いな、出来たら良いなの考えで見守っている方が多いです。特には決意を持って実施することも大切です。子どもだけではなく親の強い決意も大切になっていきます。特にYさんは20歳になっているので、1ヶ月の間に必ず脱毛に行くことを約束させました。また、脱毛と同時並行で登校の練習もしてもらいます。登校できないようであれば支援出来ないとも伝え、11月には厳しい話もしていきました。ご両親にも脱毛には必ず連れて行ってくださいと念押しもし、結果的に脱毛と登校のステップを踏むことができました。

高校卒業資格を取る


続いて、高校卒業資格を取るために高卒認定試験の勉強をスタートします。自宅と週1回新宿教室に来て学習を始めました。試験までの間、何度か教室に行くの億劫になりますが、その都度、励ましながらも教室に来ることの必要性を伝えて来てもらいました。Y君の頑張りが実り試験は無事に1回で合格。

高卒資格を取得後


高卒資格を取得後、大学受験に向けての学習を始めました。学習をしている中で、大学進学ではなく就職をしたいという気持ちが出てきたことで就職の道に切り替わりました。現在は就労支援のサポート受けて就職に向けて頑張っています。

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