「普通の人」は全体の50％、

と仮にしておきます。





例えば、

年収が「普通の人」は、

高年収の上位25％と、

低年収の下位25％を除いた、

真ん中の50％、

と仮定するという意味です。





50％という数字に他意はありません。

計算しやすいから、そうしているだけで、

50％が気に入らない場合は、

適当な数字をあてはめて結構です。









さて、「普通の人」がどれだけいるか、という問です。

５つの条件すべてについて、

「普通の人」

は何人中何人くらいなのかをはじき出してしてみます。






５つの条件は、何でもいいのですが、

仮に次ぎのようなものとします。

A・B・C・D・E　の５つの全てに「普通の人」はどれくらいの率でいるでしょうか？


A　身長

B　体重

C　年収

D　学力

E　性格



計算は、１／２の５乗ですから、

１／３２ということになります。

３２人のうちの１人しか「普通の人」はいない、

という結論が出ます。

感覚よりずいぶんと少ないものです。







簡単に結論を出していいかわかりませんが、

案外、

「普通の人」

など滅多にいないのかもしれません。





友達がいない、という学生、

いい新入社員がいない、という管理職、

いい取引先がいない、という社長、

幻想の「普通」を求めていたりするのかもしれません。







「普通の人でいいんだけど出会いがないんです」

と軽く嘆いていた独身社会人の〇〇さんのために計算しました。

結婚相手に求める条件は５つ以上はありそうです。


F　常識　

G　貯金　

H　健康


の３つを条件に加えた８条件だけで、

２５６人のうち、

「普通の人」

は１人だけです。









やはり普通の人などほとんどいないようです。

人の、さまざまな、

欠点と長所（上と下の25％）を

受け入れることでしか、

解決の糸口はなさそうです。







「普通がいい」

「みんなと一緒がいい」

といった日本人によくある価値観も、

そう考えてみると幻想ではないかという見方ができるかもしれません。

逆にいえば、私たちはみな、

「普通ではない」人の集合だともいえそうです。













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2018年6月2日（土）

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崎山潤一郎