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2018.05.19 進路指導室

【進路指導室】すぐ役に立たない抽象的な知識がわりと大事なわけ







高校や大学では、役に立つ具体的な知識をあまり教えてくれません。

通信制高校のレポートも抽象的な知識がほとんどですね。

すぐに役に立つことをもっと教えてくれればいいのに、

と思ったことがある人も多いのではないでしょうか。















役に立つ知識というものは具体的でなければいません。

有名レストランと同じスパゲティーを作る知識とか、

プロ並みの写真テクニックとか、

一流サロンで通用するメイクやネイルの方法とか、

プロとして通用するイラスト技術とか。



















役に立つ知識を学びたいなら、

高校や大学で学ぶより、

プロの人や職人さんに弟子入りするのも良さそうです。

覚えたことが、すぐに現場で役に立つに違いありません。

すぐ役に立つ具体的な知識を身につけるなら、

なんといっても仕事の現場に敵うものはないでしょう。

















一方、具体的とは逆の抽象的な知識は、

学生にはすぐに役立てることはできません。

高校や大学で学ぶことは、抽象的な知識がほとんどです。











例えば、物を売る具体的な方法を学校は教えませんが、

高校生は、政治経済の授業で市場メカニズムについて学びます。

大学生は、経済学部、経営学部、商学部などでさらに抽象的に学びます。

市場の知識を、すぐ役立てる機会はほとんどの人にはないでしょう。









なぜ、多くの人は数百万円もの学費を払い、

高校や大学で抽象的な知識を学ぼうとするのでしょうか。

















自動車を販売するための知識と、

洋菓子を販売するための知識は、

同じ販売ではありますが、方法はずいぶん異なります。








個人向けに物を販売する知識と、

会社向けに物を販売する知識も異なります。

今の売り方と3年前の売り方も異なります。

関東と関西、男性と女性、都会と田舎、

国内と国外によっても売り方は異なります。









それぞれの現場での具体的な知識は、

応用できる範囲が狭くなってしまうことは避けられません。

時代・分野・地域がが変われば、

具体的な知識が通用しなくなることがあるのです。















一方、抽象的な知識は、

時代・分野・地域による違いがそれほどありません。

販売なら、価格は需要と供給によって決まるということ。

会社は市場で有利な地位を獲得し、最大の利益を追求すること。

売上を伸ばしたいなら、

市場でシェアを獲得するか市場規模を大きくするしかないこと、

こういった抽象的な知識は、すぐに役に立つことはないかもしれませんが、

むずかしい問題を明らかにし、

希望のある解決策を見出すためには不可欠です。















今すぐ解決しなければならない小さな問題には、具体的な知識が有効です。

一方、すぐには解決できない、

誰にでも解決できることではないような、

高度な問題に対しては、抽象的に考えることができなければなりません。

抽象的な知識は役に立たない、

という考えは誤解だということが漠然とわかるのではないでしょうか。













具体的に言われないと理解できない。

抽象的なことは苦手。

という人は、

なんとしても高校生のうちに一歩だけ、進化したいところ。

ちょっとだけ背伸びして、

大人が読むような抽象的な本を手にとって、

抽象的な考え方を経験してみる、

そんな時間を週末に10分だけ、試してみてはいかがでしょうか。

未来を決めるきっかけは、そんな時間の中に潜んでいたりします。









2018年5月19日(土)

記事は2016年8月のリメイク




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