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池袋サンシャインキャンパス(東京

鹿島学園の最初の学習センター/since 2004

2018.01.30 通信制高校への転入学

特別活動の時間「大雪で早く帰宅したい人が帰れなかった理由」

特別活動の時間とは、

通信制高校に義務付けられているホームルームのことです。

年間12時間あります。

これまで主に進路指導として、

「合格できる志望理由書」

「誰でも書ける小論文の基本公式」

「3000社から1社を選ぶ就職活動」

「面接の準備・3か月前」

「ビジネスマナー実務」

などを行いましたが、他にも教養講座として、

「占いはなぜ当たるのか」

「これもハラスメント?」

「ナレーションとコミュニケーション」

「広辞苑をつかった言葉のゲーム・たほいや」

などを行いました。




また、1月22日の大雪の日にちなんで、

「大雪で早く帰宅したい人が帰れなかった理由」

という特別活動の時間を行いました。



帰れなかった理由を説明するには、

「合成の誤謬」という現象を知る必要があります。

「誤謬」読めますか?

「ゴビュウ」と読みます。

あやまり、まちがいの意味なのですが、

「合成の誤謬」とは、

「個別にあてはまることが、全体だとあてはまらないこと。」

を言います。

経済学の言葉です。




例えば。

個人が貯金をすることは何の問題もないのですが、

日本国民みんなが貯金をしてしまうと、

お金が流れなくなるためにみんなの収入が減り、

結局みんなの貯金は少なくなってしまう、

といった現象です。



別な例。

個人が、クリスマスにはおいしいケーキを買いたい、

と思うのは何の問題もないのですが、

12月24日にみんながおいしいケーキを買いたいと思ったら、

ケーキや生クリームが足りなくなるため、

誰もが春夏に作られた冷凍バターケーキを高い値段で買わなければならなくなる、

これも合成の誤謬。




雪の日に、鉄道が動かなくなることを心配して、

みんなが午後3時に仕事を切り上げたため、

駅が入場規制となり、

やっと乗れた超満員の電車に閉じ込められながら

普段の何倍も時間がかかった、

結局、夜帰った人は普通に帰れた、

というのも合成の誤謬。

個人が早く帰れば問題ないものの、

みんなが早く帰ろうとすると結局みんな早く帰れない、

という現象です。



他にも、大学進学、少子化、生活保護、交通渋滞、休日のディズニーランド、ブランド、などで

合成の誤謬を観察することができます。




大学で勉強することは、こういった高校生がまず知らない言葉の数々。

大学で勉強することは個人的に価値はあっても、

全国の18歳全員が大学進学をしたら、

大学の価値は高校と同じ程度に下がるかもしれません。

これは合成の誤謬にみえるかもしれませんが、

知識の価値はみんなが共有することでさらに価値が上がることもあります。



やはり経済学の言葉で「外部性」といいますが、

みんなが使えることで価値が増大することは身近にあります。

大切な携帯電話は、自分だけがもっていても価値はありません。

みんながもっていることで、初めて価値が生まれます。

LINE, Twitter, FaceBook, MicroSoft Office などはまさにそういうものです。



価値があるものはなにか、

価値が下がるものはなにか、

こういった、価値について学ぶのが経済学のだいご味。

経済学の視点から、大雪の東京をながめた授業でした。















(電話申込)

携帯電話 090-2764-1200

固定電話 03-6914-2057

メール info@tuushinsei.com




2018年1月30日(火)

鹿島学園・鹿島山北高等学校連携施設

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崎山潤一郎


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