「進路相談会」なるイベントがあちこちで開かれています。

大学や専門学校の「先生」のような人たちが

「広告代理店」によって一同に集められ、

高校生に個別のテーブルで「進路相談」をするというもの。






実は、

「先生」も「進路相談」も

フェイク（嘘）。









先生のように見える人は先生でなく「広報・営業」。

進路相談ではなく「学校の宣伝」。








さまざまな通信制高校が、

このことを全くわかっていない高校生を

「進路相談会」と称して参加させようとします。

かしこい高校生は、決して騙されてはなりません。







自己判断ができる高校生はそんなイベントには決して参加しません。

底辺の全日制や、通信などの高校だけでそういった行事が行われます。

大人の言いなりにしか動けない高校生が騙される可能性が高いのです。







パンフレットや願書は本物に間違いないのですが、

「進路相談」は真っ赤なウソで、学校の宣伝。








繰り広げられる話題は、

「がんばればアニメーターになれる」

　　※ホントですか？



「がんばれば美容師になれる」

　　※ムリになっても続かないでしょう。



「がんばれば放送業界で働ける」

　　※これも滅多に続かない。



「声優に・・・」

「ミュージシャンに・・・」

「芸能人に・・・」

　　※ウソもここまで堂々とつければ清々しい。






たしかに、夢を実現した人はいても、

問題は割合。

100人のうち、1人しか「なれない」「続かない」としたら、

「なれる」「できる」

はウソだと個人的には思うのです。

事実を捻（ね）じ曲げるのは詐欺ですが、

大事な事実をあえて言わずに隠し、

良いことだけを伝えるのも

タチの悪いウソの一種です。









100人のうち1人でもなっているんだからウソじゃない、

という意見もあるのでしょうかね。







さんざん悪口を言ってきましたが、

すべてを否定する必要もないわけで、

パンフレットはもらえるし、

学校見学に行かなくても広報から話は聞けるし。

なにか利用のしようがあればいいと思うのですが。。








でもパンフが欲しいならネットで郵送してもらうとか、

本気で目指す分野があるなら、

３校くらいの学校を自分で選んで全て見学するとか、

まともな方法は別にありそうです。









高校の先生に言われるまま「進路相談会」に参加させられて、

なんとなく進学先を決めさせられて、

専門学校や大学に数百万円の授業料を払うだけ払わされて、

夢破れて途方に暮れる、

といった最悪のストーリーにならないよう、

自分の身は自分で守る、

利用されるのでなく、情報は利用するもの、

これが鉄則。







進路相談会の狙いは、

高校はフリーターを出さず進学率を上げること、

専門学校は生徒数と授業料を確保すること、

広告代理店は専門学校からの広告料。




決して親切な大人たちが若者のために無料で開催しているわけではないこと、

高校生なら利害関係を理解することはできますね。





そこは押さえた上で、利用できることがあれば（多分ない）、

利用してみたらいかがでしょう。

プロを目指して専門学校を目指す心構えができる人なら、

そんな注意は一切不要ですけどね。


















高校生を食いものにする専門学校と

世間知らずな高校教員による丸投げ進路指導が許せない通信制シティーキャンパスの独断でした。






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2018年５月27日（日）

鹿島学園高等学校・鹿島山北高等学校連携施設

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崎山潤一郎